マッサージ施術について
訪問によるマッサージ施術を行うには「あんまマッサージ指圧師」という国家資格が必要です。この資格の名前には三つの手技が書かれています。「あんま」「マッサージ」「指圧」です。まずはそれぞれの手技について説明していきます。
あんま→中国由来の手技→メインの手技は「揉捏(じゅうねつ)」、「揉む」ことです。
マッサージ→ヨーロッパ由来の手技→メインの手技は「軽擦(けいさつ)」、「さする」ことです。
指圧→日本由来の手技→メインの手技は「指圧(しあつ)」、主に指で「押す」ことです。
当院の患者様は高齢の方が多いので、メインの手技は「あんま」と「マッサージ」の複合型になります。もちろん患者様のご要望により様々な方法に変化させることは可能です。
ここでは便宜上、呼び方は「マッサージ」で統一していきます。
マッサージの目的
「治療」のことを日本では古来より「手当て」と言います。誰しも痛みや不快な症状がある時には、その場所をさすったり、押したり、叩いたりします。無意識に行うこういった行動が痛みや不快感を和らげることを経験的に知っています。また子供の頃、お腹などが痛くなった時にお母さんにさすってもらい痛みが和らぐということは誰もが一度は経験していると思います。
これらの行為がまさに「手当て」の原型です。そしてそれを体系化したものがマッサージ施術です。つまり我々マッサージ師は「手当て」のプロフェッショナルです。
マッサージの一番の目的は循環改善です。血液やリンパ液の流れを良くすることが目的です。血液やリンパ液の流れが良くなると体が温かくなります。また筋肉にもしっかり酸素が行き届くため、筋肉の動きが良くなります。
また、マッサージの心地よい刺激は交感神経の興奮を鎮めて自律神経の状態を改善し、リラックスさせてくれます。
同意書の中に「変形徒手矯正術」という項目があります。わかりやすく説明しますと、マッサージと併用して関節運動やストレッチを行い、運動機能や身体機能の向上を図る施術です。身体を動かすことによって四肢のこわばりやむくみの改善が期待できます。また床ずれの予防にもなります。
はり・きゅう施術について
はり・きゅうの施術を行うためには、それぞれ「はり師」「きゅう師」という独立した国家資格が必要です。はり・きゅう治療は東洋医学の根幹となる施術方法で、長い間の経験の積み重ねによって得られた経験医学です。ツボ(経穴)を刺激することにより、痛みや痺れの緩和、自律神経機能の向上、運動機能の向上が期待できます。
はり・きゅうの目的
はり治療は髪の毛ほどの太さの細い針を刺すことによって神経を刺激し痛みの緩和を図り、循環改善を図る治療法です。また針を刺さずに皮膚の表面を刺激する接触鍼という方法も用います。
きゅう治療は本来は「やいと」と呼ばれる皮膚に直接すえる透熱灸が主体ですが、当院のきゅう治療は温熱刺激を主な目的とした温灸を主に行っています。やけどの心配のない心地よい温熱刺激が好評です。
同意書について
健康保険を用いた訪問マッサージ施術、あるいは訪問はり・きゅう施術を受けるためにはかかりつけの医師の同意書が必要となります。
マッサージ施術とはり・きゅう施術を同じ日の同じ時間に行う事(併用)は可能です。ただし、それぞれの同意書が必要となります。
健康保険を用いた訪問はり・きゅう施術は医科との併用はできません。例えば、腰痛症の治療で湿布薬の処方を受けている場合には腰痛症ではり・きゅう施術はできません。ただし、神経痛という病名で施術を行うことは可能です。健康保険を用いた訪問マッサージ施術は医科との併用が可能です。
感染症対策について
施術前、施術中、施術後には必ず消毒用アルコールを用いた消毒を徹底して行っております。
また、当院で使用する針はディスポーザブル針と呼ばれる滅菌済みの個包装の針を使用しております。ですから他の患者さんに用いた針を使いまわすことは絶対にありません。
スタッフプロフィール
院長:吉岡 岳志(ヨシオカ タケシ)
資格等
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、社会福祉主事任用資格、機能訓練指導員、山口市文化財保護委員、中学校、高等学校教員免許
趣味
登山、植物観察、写真撮影、読書
スタッフ:吉岡 まゆみ(ヨシオカ マユミ)
資格等
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師
趣味
写真撮影、里山散策、映画鑑賞